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インフォメーション

2018

10/19

ふーどばんくOSAKAに参加して その⑤

ボランティア参加者の声

配送のボランティアに行く時には、たいてい前日の内に明日回る施設などの伝票が用意されています。そのために積み込む食材が多く車も早く帰って来て空いている時には、また大阪食品流通センターも朝は搬出で込み合う為に、「宵積み」することがあります。このように毎日計画的に配送の準備をしているのですが、それでも、時々急に配送件数が増えることがあります。それは、市役所の福祉関係の窓口を通じて要請された「緊急支援」の配送が入った時です。

ふーどばんくOSAKAでは、ルールとして個人との契約は結べません。そのため緊急を要する支援が必要な場合は、福祉関係の行政窓口から本事務局に連絡が入り配送することになります。先日などは、台風による停電の影響で冷凍・冷蔵の食料品がすべてだめになり、「食べるものがないとの相談があった。」と支援を求める連絡が入っていました。こうした要請は急を要するものが多いため、時間的に厳しくても配送を行います。窓口へ届けると担当者の方から「早速持って来ていただいてありがとうございます。助かります。」と労をねぎらっていただけ、「早く持って行けて良かった。」と思わず笑みがこぼれます。

配送の合間に事務局で休憩していると次々とかかってくる電話の中には、一人住まいのお年寄りの方が「体調を崩して買い物にも行けず、食べるものがない。」、シングルマザーで頑張っているが「子どもに食べさせるものが充分でない。支援して欲しい。」などの「SOS」が舞い込んできます。前述の通り、地元の行政窓口を通しての対応となるのですが、まだまだ契約が結べていない行政地区も多く、また事務局が行政窓口につないでもうまくいかなかったのか「絶ち切れ」になってしまうことも多いようです。

豊かに見えるこの日本社会にありながら、一方で7人に1人が「子どもの貧困」に至っているといわれています。ふーどばんくOSAKAの活動がこうした切実な声に少しでも答えることができればと願いながら、今日も配送に向かいます。